燃料電池車と電気自動車 どっちが便利?いろいろ比較
燃料電池車と電気自動車 どっちが便利?
トヨタからミライが発売されてからと言うもの、水素ステーションが建設され燃料電池のインフラが整いつつあります。また一方で、テスラ・モーターズを筆頭に、各自動車メーカーが電気自動車の開発に着手しており、どっちがエコカーの覇権を取るのかは、見えない状況です。
じゃあ実際に、ユーザーからしてみれば電気自動車か燃料電池車、どっちが便利なの!?ってことで、調べてみました。主に電気自動車はテスラ モデルS、燃料電池車はトヨタ ミライを例にします。
■ 航続距離は?
燃料電池車:650km
電気自動車:100~500km前後
航続距離に関しては、燃料電池車が断然有利。燃料電池車はMIRAIになりますが、一回の水素充填で650km。
一方、電気自動車は三菱のiMiEVがフル充電で120kmと180km、日産リーフは228km、BMW i3に至っては150kmちょっと(i3は足りない航続距離をエンジンを使って充電するというわけのわからない機構がある)。テスラモデルSはさすがの大健闘で500km前後、これなら燃料電池車と遜色ない。
ただ、ミライは世界初の量産燃料電池車であるわけです。これからトヨタもしくは他社から燃料電池車が次々と発売されたら、さらに航続距離は伸びると予想されるわけです。
■ 充填速度は?
燃料電池車:3分
電気自動車:30分~10時間以上
燃料電池車は水素充填。これはガソリンと同じようなものなので、充填時間は3分ほどです。逆に電気自動車は、バッテリーの容量にもよりますが、フル充電するとなると数時間かかります。テスラモデルSなどはフル充電で13時間も!(バッテリー容量が大きいから)
とは言え、外出先の高速充電器なら、多くの電気自動車が80%充電まで30分ぐらいで可能です。こちらも今後の技術革新が期待されます。
■ 水素充填or充電の拠点数は?
燃料電池車:全国20ヶ所ほど
電気自動車:全国11,000ヶ所以上+自宅
さすがに燃料電池車は分が悪く、全国で20箇所ほどしか水素ステーションがありません。正直、家の近所に水素ステーションが無いと実使用には辛い。しかも土日休みの水素ステーションとかありますから。
一方、電気自動車の場合は、充電箇所はかなり整備されてきています。しかも自宅でも充電できるので充電場所には困らないでしょう。
■ ランニングコストは?
燃料電池車:6.6円/km
電気自動車:1.5円/km
水素は1kg1100円ですが、ミライを満タンにすると4300円かかります。それで650km走るのですが、ガソリン車と比べるとリッター20kmぐらいの燃費になる。
一方、電気自動車はさすがに安い。ガソリン車と考えたらリッター90kmほどになり、ランニングコストは圧倒的に有利です。
結論としては・・・
燃料電池車は家の近くに水素ステーションがあるなら考えよう
燃料電池車、いろいろ魅力的ではありますが、家の近くに水素ステーションが無いなら、結構厳しいですよ。
あとガソリン車とくらべて、エコっていう以外は取り立ててメリットが少ない。電気自動車はエコな以外、ランニングコストや自宅で充電できるなど、目に見えるメリットがあるんですが・・・
まあどちらも、今後の技術革新とインフラの発展に期待ですね!
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